赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室Q&Aバックナンバー友だち・遊び・テレビ

友だち・遊び・テレビ

Q. もうすぐ3歳。同年代の子たちとうまく遊べません。 (2021.9)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

2歳10か月の娘を祖父母に預け、夫婦ともに仕事をしてます。娘は保育園には行っておらず、平日は公園に連れて行くことができないため、子ども同士で遊ぶ機会があまりありません。休みの日に公園に遊びに行くと、娘は積極的に同い年くらいの子や小さい子に近づいていくのですが、相手の子がびっくりして固まってしまうことも。あるとき相手の子があまりにもびっくりしていたので、その子と引き離そうとしたのですが、娘はかんしゃくを起こして泣いてしまいました。毎回ではないのですがときどきこういうことがあり、公園に連れていくのが正直しんどいです。こういう場合「お友だちがびっくりするからいきなり触れるのはやめようね」など、娘に言い聞かせる対応でよいのでしょうか? 来年には幼稚園に入るので、同い年ぐらいの子と毎日触れ合う機会ができれば、自然に学んでいくものなのでしょうか? 子ども同士で遊ぶ機会が少ないことが、発達に影響しないかも心配です。

回答者: 高橋惠子先生

 子どもと子どもとの付き合いは、実際の子どもとの交流体験を通して学習されます。「対子ども」との付き合いの方法や内容が独特だからです。

 「対おとな」との付き合いは、子どもにとって容易なものです。この付き合いは“子ども中心”になされ、子どもは優遇されるからです。幼い子どもに接するおとなは、子どもが喜ぶようにとやさしく接し、うまく気持ちを汲み取り、子どもの願いの多くをかなえてくれるでしょう。これに対して、「対子ども」との付き合いでは、付き合う相手は、自分の強い要求を持ち、それを伝える能力も幼く、自分が中心でなければいやだという子どもです。このような子どもとの付き合い方は、実際の子どもとの交流体験を通して学ばれます。したがって、おとなができることは、「対子ども」体験ができる機会をつくることのみです。しかし、あわてることはありません。多くの子どもは保育所や幼稚園でこの学習を始めることになるからです。したがって、いずれどの子も経験しますので焦ることはありません。

 ご相談者の娘さんが休日の公園で遊んでいる子どもに関心を持つのは自然なことです。子どもは子どもに強い興味を持っていることを、研究が明らかにしています。子どもが子どもの仲間に入りたいと思うのは当然です。もしもそこで、小さないさかいが起きたり、泣いたりしても、危険がないかぎり、貴重な経験をしているのだと見守りましょう。おとなが遊び方を教えようなどと無駄な介入をしないことです。

 ご相談の文面から、娘さんは元気で活発な子どもさんのようです。そのために同年の子やより幼い子とうまく遊べないようであれば、少し年上の子どもの遊びの輪に入れることを考えるとよいでしょう。「いれて」「あそぼう」と言えばいいのよ、と勧めてみるとよいでしょう。年上の子どもの遊び方を見たり、仲間に加わったりすることで、少し先輩の子どもに「対子ども」体験をさせてもらうことができるでしょう。