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気になる子どものようす

Q. 生後5か月の娘。父親とのお風呂で大泣きするようになりました (2023.2)

  • (妊娠週数・月齢)5か月

生後5か月の娘がお風呂で大泣きしてしまいます。新生児期から父親の私がお風呂に入れており、これまでは機嫌よく入っていたのですが、最近、急に泣くようになりました。経緯は以下のとおりです。
・6日前:眠くてあまり機嫌がよくないときに入浴し、水音に驚いて大泣き。
・5日前:同じくあまり機嫌がよくないときに入浴し、些細な物音をいやがり大泣き。
それ以降は今日まで毎日、浴室に入ろうとする段階で大泣きし始め、終わるまで何をしても泣き続けています。対策として、
・身体にタオルをかける(新生児期からずっとやっています)
・浴室温度、水温の調整
・笑顔で話しかける、歌を歌う
・浴室内の鏡に本人が映った姿を見せる
・私が着衣の状態で入れる
・時間帯を機嫌のいい朝に変える
などを試しましたがどれもダメでした。何か他によい改善策はありますでしょうか?
このまま時間が解決するのを待って泣かせたまま入浴を続けても問題ないでしょうか? 
それともいったん浴室での入浴を諦め、ベビーバスや洗面台などの代わりの場所で洗う方がよいでしょうか?

回答者: 市川香織先生

 入浴時に、生後5か月のお子様に大泣きされるようになり、お困りなのですね。お子様の急な変化に困惑しますよね。

 眠くてあまり機嫌がよくないときに入浴したことがきっかけになっているようですね。眠い時にお風呂に入るのは、大人でもストレスですよね。お風呂場は音も反響しますので、まどろみそうになっている時に、水の音やちょっとした物の音が大きく聞こえて怖くなってしまった、お風呂=不快な体験、怖い体験になってしまったのかもしれません。

 その後できる限りの対策をしてくださっていますね。
 身体にタオルをかけるのは、赤ちゃんは何かにくるまれていると安心するのでよいと思います。しかし、湯から出るときはタオルが重くなり、手足の動きが妨げられるので外しましょう。

 温度の調整はとても大事です。浴室内の温度が高すぎたり、低すぎたり、湯音が熱すぎたり、ぬるすぎたりしないよう、赤ちゃんが裸になる前に調整したいですね。シャワーの水圧も強いとびっくりしてしまうことが多いです。足元から慣らすようにかけていくとよいでしょう。

 そして、コミュニケーションやスキンシップはとても大切です。楽しい時間を演出して、不安を取り除くようにしてくださっているのですね。
 さらに、入浴時間を変えたり、お父様が洋服を着たまま入れたり、試行錯誤してくださったのですね。

 それでも泣かれてしまうのは、やはりお風呂=不快な体験、怖い体験とインプットされてしまっているからかもしれませんね。これは、さまざまな経験を関連付けて認識するようになり、覚えているということでもあります。ですから、浴室に入ろうとしただけで泣くようになってしまっているのですよね。赤ちゃんをお風呂に入れるのはお父様の役目なのかもしれませんが、お風呂に入れる人を替えるという手もあります。もし、どなたか他のご家族、たとえばお母様にバトンタッチしてお母様に入れてもらうのはいかがでしょうか。
 また、ベビーバスや洗面所などの代わりの場所で身体を洗う方法も、一時的な対処として悪くはありませんが、お風呂場に比べ冷えますので、注意しましょう。

 今回のように、お風呂を急にいやがって大泣きするということは、成長発達の過程でよくあることです。お風呂に入ることが気持ちいい体験、お父様とスキンシップをとることが楽しい体験であると、もう一度経験を上書きできれば、お子様のご機嫌も直って、また一緒にお風呂を楽しめるようになるでしょう。お風呂が楽しみになる一つとして、おもちゃの活用もあります。笑顔で話しかけたり、歌を歌ったりはもちろん、おもちゃで遊べるのも楽しみになるのではないでしょうか。また、お風呂場で使えるベビーチェアなども、赤ちゃんが安定して座れるので、安心感があるようです。いろいろなグッズも助けになってくれるかもしれません。

 泣かれるのはつらいのですが、大泣きは一時的なことと割り切って、お子様との体験を積み重ねてくださいね。応援しています!