赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室今月のQ&A

妊娠中の気がかり(生活)

Q. 妻が妊娠4週。夫としてこれからどのようにサポートできるでしょうか。 (2026.2)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠2か月 (4〜7週)

妻が妊娠4週目だとわかりました。顔色が悪く、つらそうです。妊娠4週とは、どのような時期なのでしょうか。また、これから妻の身体はどのように変化していくのですか。私(夫)は、いつごろ、どういったサポートをするとよいのでしょうか。

回答者: 市川香織先生

 パートナーさん(奥様)のご妊娠はうれしいことですが、それにともなって体調がつらそうな様子を見ると、心配になりますよね。まずは、顔色が悪くてつらそうという状態に気づいてあげたこと自体がもう立派なサポートです。

 妊娠4週というのは、月経が止まり、妊娠検査薬で妊娠が判明したばかりという時期ですね。受精卵が子宮の中にたどりつき、胎盤のもとが作られ始めているタイミングになります。胎盤のもとになる絨毛(じゅうもう)という組織から分泌されるホルモンは、妊娠を維持するためのホルモンの分泌を促し、女性の体は一気に「妊娠モード」に切り替えられます。実はこれが女性にとってはかなりの激変で、妊娠維持のためのホルモンによって、だるさや眠気、立ちくらみ、めまい、食欲低下、胃のムカムカなどが引き起こされます。まさにパートナーさんの体の中ではホルモンによる変化が起こっている最中なのです。

 そして、これらの症状がもっと強まってくると、「つわり」となります。つわりの症状の出方は個人差が大きいのですが、妊娠6~9週くらいがピークで、吐き気やだるさが続くでしょう。匂いに敏感になる、いままで好きだった食べ物が嫌になる、朝起きぬけの空腹時に吐き気が強まる、ご飯の湯気がきつい、だるくて何もできないなどの症状があります。
 この時期は、「栄養をしっかり取らなくては・・・」といったことは意識しなくてよいので、食べられそうなものを食べられるときに少しずつ取れば大丈夫です。ただし、水分補給は忘れずに。
 もし吐き気などのつわり症状がそれほど強くなく、食事は食べられそうということであれば、妊娠初期に積極的に取りたい栄養素としては「葉酸」があります。ブロッコリーやほうれん草、卵、肉、納豆などに多く含まれていますので、食事の際に一品増やすなど工夫するとよいでしょう。

 ところで、あなたは現在、パートナーさんに聞かなくても、掃除、洗濯、食事作りなどの家事は一通りできますか。
 ご主人が家事を主体的に担ってくれると、パートナーさんは自分の体を休めることに専念できます。パートナーさんの体調が悪そうな日は理由を聞きすぎず、「無理しなくていいよ」「今日は何もしなくていいよ」と声をかけ、家事を全面的に引き受けましょう。いま、赤ちゃんを守れるのはパートナーさんだけです。夫としてできることは外回りで支えるしかありません。ですから、「あなた(妊婦さん)は赤ちゃんを守るのが仕事、ほかは任せて」と、パートナーさんを支えてあげましょう。外見では妊婦さんとわからない時期だからこそ、最も身近なご主人が体調の変化を察して寄り添ってくれるのは、とても心強いことです。できれば仕事もできるだけ定時で帰り、そばにいてあげてください。

 つわりが落ち着く妊娠12週くらいになると、食欲も戻ってきますし、身体を動かしたほうがリフレッシュできるようになります。この時期からは、一緒に散歩したり、子育てについて話し合ったり、一緒に両親学級などを受講したりして、産後に向けた準備を始めていきましょう。

 妊娠後期になり、赤ちゃんも育って、おなかも目立ってくると、パートナーさんは身体が重くなり、足腰や背中に負荷がかかります。背中や腰、足のマッサージなどをしてあげるとよいでしょう。出産の立ち合いを予定されていたら、お産の進行などを予習しておくことも、この時期は重要です。

 可能なら妊婦健診に同行して、赤ちゃんの成長や妊娠経過を確認し、そのときどきに注意すべきことや産後のことなどを医師や助産師に相談されるとよいと思います。母子健康手帳には、妊婦さんが記入するページだけでなく、父親になる男性が記入するページもあります。ぜひ記入してみてくださいね。
 また、何か気になることがあれば、出産施設だけでなく、市町村のこども家庭センターでも相談にのることができます。子育ての強い味方になってくれますよ。

 妊娠中から夫婦で相談しあって乗り越えていくことは、これからの育児でもとても大事な絆になります。ご出産、楽しみですね。がんばってください。