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食事と栄養・離乳食

Q. 生後9か月。下痢のため離乳食が進められず、今後の発育が心配です。 (2014.12)

  • (妊娠週数・月齢)9か月

生後9か月ですが、下痢のため離乳食が進みません。6か月から離乳食を開始したところ、排便回数が1日7〜8回に増えたのでしばらく中止しました。7か月で再開しましたがやはり同様でした。健診では、そのうち腸が慣れるので続けるよう言われましたが、1か月半も下痢が続き、おむつかぶれがひどくなったため自己判断で離乳食を中止しました。2週間休んで下痢はようやく落ち着きましたが、離乳食を再開するのが不安です。その一方で、まだ10倍粥とにんじんのみしか試しておらず、今後の発育が心配です。どのように離乳食を進めればいいでしょうか。

回答者: 太田百合子先生

 子どもの便の状態には個人差がありますが、離乳食を開始すると便秘や下痢などを起こしやすくなります。離乳食は食べる練習だけでなく、内臓機能も未熟なので離乳食によっても学習していると思ってください。

 個人差はありますが、便の回数が1日7〜8回ということもあります。その際、機嫌が悪い、吐く、食べたがらない、食物アレルギーの疑いのある症状が出たなど、赤ちゃんの様子が普段と違うときは小児科医に相談しましょう。
 お子さんに食欲があるなら、あまり心配ない下痢といえます。おしりのケアが大切で、こまめなおむつ替えや座浴をしたり、クリームなどで皮膚を保護したり、ひどくならないようケアしてあげましょう。

 ご心配のように、生後9か月ともなれば栄養摂取は母乳やミルクから離乳食に移行していく時期です。母乳やミルクは液体ですからそれだけでは便は固まりません。
 まずは炭水化物を中心に、離乳食を再開してみましょう。おかゆ、うどん、パン、じゃがいも、さといもなどを少しずつ増やします。口の機能に合わせて、10倍がゆではなくもう少し水分を少なくしたものを試してもいいでしょう。

 また、食物繊維の少ない野菜と脂肪の少ないたんぱく質を組み合わせていきます。たんぱく質には便を固くする性質があります。ささ身や白身魚、豆腐、ヨーグルトなどを試してみましょう。かぶと豆腐のだし煮、しらすとさといも煮、にんじんとささ身煮、麩入りうどんのように少し早い進め方でステップアップしながら、お子さんの機嫌や食べる様子に合わせていきます。

 下痢には水分補給が大切ですが、ジュースは糖分が多すぎて発酵しやすく便を軟らかくするので控えます。かぼちゃも腸内で発酵するとガスが腸を刺激するので控えるといいでしょう。
 心配なときは、医療機関で体重の増え方をチェックしてもらいましょう。