食事と栄養・離乳食
Q. 生後７か月。離乳食をあまり食べません。何を目安に２回食に進めればいいですか。 (2015.7)
- （妊娠週数・月齢）7か月
７か月の女の子です。離乳食を始めて１か月ほどですが、おっぱいが大好きで離乳食をあまり食べません。いつ、何を目安に、２回食に進めればいいでしょうか。いまはまだ、おかゆしか食べさせていません。
回答者: 太田百合子先生
２回食にするタイミングは、離乳食を開始して１か月頃に考えます。食べ方は、おかゆを「ごっくん」と飲み込むことが上手になっているかどうか、です。舌で押し出してしまい、食べるのを嫌がるようなら、まだ１回食でもいいでしょう。全体量の目安は、小さじ10さじくらいになったら２回食に進めます。
３回食になるまで、離乳食は舌慣らし、味慣らしです。栄養は母乳やミルクがほとんどですから、いまはさまざまな食品に慣らしていくことです。固形物を食べることは、消化器官を発達させ、咀しゃくの練習になり、子どもの好奇心を育むことができます。
おかゆしか食べさせていないということですが、パンやそうめんを粥状にしたものもお勧めです。かぶ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、大根、とうもろこし、じゃがいも、さつまいも、里芋などもポタージュ状にして試してみましょう。りんご、バナナ、メロンなどの果物はすりおろしたりつぶしたりすると簡単な一品になります。おかゆに豆腐やしらす、きなこを混ぜたら一味違うおかゆにもなります。
食べないときは、日中は散歩に出たり児童館などに行ったりして母乳の回数を減らし、離乳食の時間にはおなかを空かせておくことです。生活リズムが安定すると食べるようになります。
とろみも大切です。ポタージュ状が食べやすいので、たとえばにんじんを軟らかく煮てすりおろしたら水溶き片栗粉でとろみを加えます。市販のベビーフードのとろみを参考にするといいでしょう。
与え方は、スプーンの食べ物を目でとらえさせてから下唇にスプーンをのせながら「おいしいよ」と誘います。スプーンにのせる量が多すぎたりすると、口の中に入れると嫌がることがあります。
子どもは、大人の様子を見てまねをするので、おいしそうに食べる様子を見せましょう。まずは、食べることに興味をもたせることが大切ですから、食べる量はあまり気にせず、まずは楽しく食べられるようにいろいろ試していきましょう。