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食事と栄養・離乳食

Q. 10か月。離乳食をかみかみ期に進めたら便が硬くなり排便の際に大泣きします。 (2016.3)

  • (妊娠週数・月齢)10か月

離乳食と便について。10か月になる男の子です。生後9か月頃から食材の固さ、大きさをかみかみ期に近づけました。すると、便が固形へと変わりました。と同時に、排便が3〜4日に1回になり、痛がって大泣きします。おしりが切れて便に血がつき、肛門付近も真っ赤になることが数回続いたため、離乳食を一段階戻しました。半月ほどして、再び食形態をかみかみ期に近づけていきましたが、やはりおしりが切れて大泣きします。今後どのように離乳食を進めていけばいいでしょうか。

回答者: 太田百合子先生

 離乳食の時期に便秘はよくあることですが、出血するほどの便秘はかわいそうですね。 ただ、「かみかみ」ができるなら、その咀嚼に合わせた形状にしていいでしょう。

 まずは水分量を増やします。お茶などの水分補給のほかに、スープや汁の多い食事を加えます。具だくさんの味噌汁やポトフ、野菜あんかけなどです。また、水分の多い果物も水分摂取量が補えます。果汁は糖分の働きで便を軟らかくしてくれます。倍に薄めて飲ませてみましょう。

 次に食物繊維です。水溶性食物繊維は主に果物、種子、海藻などに含まれていて、便を軟らかくする働きがあります。不溶性は主に野菜、穀類、豆類、きのこなどに含まれていて、腸を刺激する働きがあります。

 いも類(さつまいも、里芋、長芋)、野菜類(ごぼう、モロヘイヤ、とうもろこし、オクラ、大根、キャベツなど)、大豆製品(納豆、おから、きなこなど)、海藻類(もずく、わかめ、ひじき、のり)、果物類(りんご、いちご、梨、アボカド、干しプルーン)などを組み合わせていろいろな食品を使いましょう。
油脂類も効果的です。バターやサラダ油などを料理に使用してみましょう。

 腸内細菌叢のバランスの改善をしてくれるビフィズス菌(ヨーグルトなど)やオリゴ糖(甘味料、バナナ、玉ねぎなど)などは、日ごろから意識して摂取しましょう。

 それでも便が同じ状態ならかかりつけの医師に相談してみましょう。