ママ・パパの気持ち
Q. 2歳の娘。自分と関係の悪い義母になつくのを寂しく感じます (2016.6)
- （妊娠週数・月齢）2歳
2歳の娘と義母のことです。娘は誰にでもニコニコとかけよっていく、人なつっこい性格です。一方、姑と私はうまくいっていません。
私が里帰りから帰ったばかりの頃、娘について「今のうちにママから離しておけば、私のことをママだと思うようになるから」などと話すなど、度重なる心ない言動に、すっかり心が疲れてしまいました。
やりきれなくて、義母と直接、話す機会を作ったのですが、「あなたの言うことが理解できない、孫をかわいがるのは当然、あなたは精神病院に入った方がいいかも」とまで言われ、この人に私の気持ちが伝わることはないと、諦めて今に至ります。そんな義母に、何も知らずになつく娘を見ると、とても複雑な気分です。
孫が祖母になつくことは素晴らしいと、頭では理解しているつもりですが、見ていて悲しい、寂しいと感じてしまう自分がつらいです。
回答者: 帆足暁子先生
つらいと思います。そういう状況の中で、あなたは義母と直接話をする機会を作ったり、孫が祖母になつくことは素晴らしいと頭で理解しようとされたり、あなたにできることをきちんと考えられています。あなたは素敵な母親です。
でも、あなたが今のつらい気持ちを抱えたままでいることは良いこととは思えません。
なぜなら、それは、あなたがつらい思いをされているからです。あなたがつらい思いを抱えていると、子どもは幸せではいられません。あなたの幸せと子どもの幸せは繋がっているからです。では、一つ一つ整理していきましょう。
「嫁と姑」の関係が難しいことは、よく言われることでもあります。それは、お互いに大切だと思う、あなたの夫でもあり、義母の息子でもある、一人の男性を巡っての関係が、ライバルのようになりやすいからです。その場合は、ライバルという関係を変えることで解決することができます。義母に対しては、表面上はいつでも、夫のことを「母親が一番大好きな息子」という位置づけにして話していくことで、ライバル争いには意味がないことを宣言します。
お子さんをはさんで「母親と祖母」として、義母があなたをライバルと思っている場合にも、対応策は同じになります。
実は、いずれにも共通していることがあります。それは、あなたに対する「度重なる心ない言動」です。多くの場合、人の心を傷つけるような言動は、自分の思い通りにならないことへの怒りであったり、自分より上だと思う相手に正当な方法では負けてしまうので、相手を傷つけることで自分の方が上だと思おうとしたりする場合に、選択する手段です。そこには、人間としての弱さが表れているのです。あなたが「私の気持ちが伝わるはずがない」と諦められたのは、とても賢明な判断です。なぜなら、義母の思いは自分自身の心の安定に向かっているので、あなたの気持ちを受け入れる余裕はないからです。
では、どうしたら良いでしょうか。
一番良いのは、あなたが、義母の人間としての弱さに巻き込まれないことです。
「私は私。私の良さは私が一番良く知っている。」と自分に言い聞かせることも良いですし、あなたの良さを分かってくれている人とできるだけ話すようにすることも効果的です。自分を見失わずに、あなたらしくいてください。
それから、あなたが「義母に何も知らずなつく娘を見ると、とても複雑な気持ち」「見ていて悲しい、寂しいと感じてしまう」ことは当然です。あなたのつらさもわかります。でも、心配はいりません。子どもは自分に優しくしてくれる人は好きですが、一番大好きな人は母親です。これは終生変わりません。あなたは淡々と、お子さんをかわいがって大切に育てていけば良いのです。一時期、お子さんと義母との関係が良いように思う時もあるでしょう。でもお子さんは、成長するにつれて、義母とあなたの関係に気づいていきます。子どもはどんなことがあっても絶対に母親の味方です。
あなたご自身とお子さんを信じていてください。大丈夫！
でも、「心が疲れたり、つらい時」は一人で頑張りすぎず、あなたが信頼できる人や、心の専門家を頼ってください。人は人に支えられながら生きているのです。