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食事と栄養・離乳食

Q. 10か月。離乳食を1か月以上中断しています。再開にあたっての注意点は? (2018.4)

  • (妊娠週数・月齢)10か月

10か月の赤ちゃんの離乳食についての質問です。7か月ごろからよくかぜをひくようになり、9か月に胃腸炎にかかって、今も下痢が続いています。お医者さんより、下痢が続いている間は離乳食はストップするように言われ、1か月以上離乳食をあげていません。下痢の症状がなくなったら離乳食を再開するように言われていますが、再開後、どのように離乳食を進めたらよいのかアドバイスをお願いします。

回答者: 太田百合子先生

 離乳食を再開する前には、子どもに食べる興味を持たせておきましょう。日中の心地よい遊びを通して、時間がきたらおなかがすく生活リズムを大切にします。また、大人の楽しそうに食べている姿を見せましょう。

 離乳食の再開を勧められたら、なめらかにすりつぶした状態のかゆ、じゃがいも、バナナなどの消化のよい炭水化物の多いものを少量から開始します。生後10か月になると、なめらかさを嫌うこともあります。ようすを見ながら軟らかい固形物にしてもいいでしょう。子どもの機嫌や食欲、便の状態を観察しながら焦らず進めます。慣れてきたら野菜や果物などを加えます。特にりんごやにんじんには整腸作用があります。さらに粘膜を修復してくれる、豆腐や白身魚などのたんぱく質を加えましょう。

 冷たい飲料や糖分の多いもの、脂肪の多いものは下痢を誘発しやすいため気をつけます。

 与え方は、緊張せずに「おいしいよ」などと声をかけて、下唇の上にスプーンをのせ、子どもが自ら食べたい意欲を引き出します。
回数の目安は、例えば1~2日目は1回、3~5日目は2回、6日目以降は3回というように「離乳食の進め方の目安(https://www.mcfh.or.jp/jouhou/rinyushoku/yoshu1.html)」を参考にして月齢にとらわれずに、順序よくスピードをあげていきましょう。食べさせないと栄養不足が原因で、かえって下痢を長引かせることもあります。