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食事と栄養・離乳食

Q. アレルギー持ちの子。離乳食の上手な作り方を教えてください。 (2018.8)

  • (妊娠週数・月齢)11か月

もうすぐ1歳の子どもがアトピー体質で鶏卵・乳製品のアレルギーです。いろいろな食材に手を出したくてもアレルギーが怖かったり、私が不器用なために離乳食がうまく作ってあげられなかったりで悩んでいます。3食とも違うメニューにはしていますが、毎日同じような野菜・たんぱく質・小麦を使っています。どこかのサイトでアレルギーの子には同じものを続けて与えないようにと目にしたのですが、毎日違う内容にするのは疲れてしまいます。アレルギーがある子の離乳食作りのコツなどを教えてください。

回答者: 太田百合子先生

 毎回同じような食材になるのは、どこの家庭でも一緒です。それなのに3食とも気遣って違うメニューにしているのは努力をされているあかしかと思います。お子さんは愛情を感じていることでしょう。

 一つ一つの食材は、それぞれ栄養素が異なります。同じものばかりでは栄養の過不足が生じますので、献立の基本をお伝えしましょう。

 献立を考える際には、組み合わせを順に考えるとよいでしょう。主食には、ご飯や卵不使用の麺、卵と乳不使用のパン(米粉パンなど)から選びます。主菜には、魚(白身魚、赤身魚、青魚等)、肉(鶏、豚、牛等)、大豆製品(納豆、豆腐、きなこ、油揚げ、高野豆腐、厚揚げ等)からなるべく偏らないように選びます。副菜は、緑黄色野菜や旬のものを中心に、きのこや海藻からも選びます。調理方法は、煮る、蒸す、あえる、焼く、炒める、揚げるなどにすれば、豊富なバリエーションとなります。

 卵と乳を除いたベビーフードや加工品などは、小売店やインターネットなどで購入できるので、原材料表示を確かめて利用しましょう。

 作り置きとして、具だくさんの汁物は便利です。豚汁、けんちん汁、ポトフのように野菜とたんぱく質を組み合わせて作れば数日間同じでも大丈夫です。例えば、それに食材を足したり、1歳になればポトフにケチャップを加えたり、カレー粉を加えたりすれば親子で同じ材料でも飽きずに食べられます。

 卵、乳製品のアレルギーがある場合は、たんぱく質、カルシウム、鉄不足にならないようにしましょう。カルシウムは、例えばモロヘイヤ、大根やかぶの葉などに多く含まれているので、調理して冷凍にしておくと便利です。干しエビ、削り節、青のり、ごまを混ぜてふりかけにすると、手軽にカルシウムが補えます。鉄は、レバーや牛肉、青魚、大豆製品に多く含まれるので、これらを利用しましょう。