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性格・親のかかわり・育て方

Q. じっとしていない2歳の息子。どう対応したらいいでしょう? (2018.11)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

2歳2か月になる男の子です。息子は外に出ると、私と手をつなぐのを嫌がり、勝手に走っていってしまいます。手をつなごうとすると振り払われます。追いつかず、道路に飛び出すこともあるため、とても怖くなり、外に出るのが億劫になってしまいました。「危ないよ」と言い聞かせていますが、効果がありません。落ち着きもなく困っています。どう対応したらよいでしょうか?

回答者: 高橋惠子先生

 2歳2か月というと、子どもがイヤイヤをいう時期でもあります。お子さんの状態は「元気で活発な性質」に「イヤイヤ期の心の状態」が重なっていることが考えられます。

 まず、「元気で活発な性質」について考えてみましょう。

 この性質はたのもしく、望ましいものですが、つき合う親は疲れますね。このような子どもには、充分にエネルギーを発散させてやることが大切です。そうしなければ、ストレスがたまってしまうからです。このストレスが、落ち着かない行動を生んでいる可能性があります。まず、次の3点について、子どもの生活をよく点検してみてください。

 第一に、日頃の生活の中で、子どもの意思を押さえつけていないか点検してみてください。活発な子どもの場合、どうしても禁止事項が多くなりがちです。「○○してはだめ」「○○しなさい」ということが多くないでしょうか。子どもが触ってはいけないものは片付け、してはいけないことをできるだけ減らしましょう。子どもがひとりでやりたがることは、失敗は大目に見て、どんどん自分でやらせてみましょう。

 第二に、日常で、子どもが力いっぱいに身体を動かす場所や時間を確保しているか点検してみてください。少々泥がついても、水にぬれても、エネルギーを発散できるように心がけているでしょうか。公園の遊び場などを積極的に利用しているでしょうか。

 文面では、外出するのも躊躇されている様子ですが、どんどん外に連れ出して身体を使った運動をさせることが必要です。歩いていて子どもが手を振り払うようでしたら、子ども用の「散歩ひも」の利用をお勧めします。ネットで「散歩ひも」と入れて探してみましょう。犬の散歩のリードと同じ考え方ですが、子ども用にとても可愛らしいものを売っていますし、自分で作るのもよいでしょう。事故が起こらないようにひもを使って子どもの安全を守るものです。ぜひ検討してみてください。そして、安全な所に着いたらはずして思い切り遊ばせましょう。そこで友だちとも遊べるといいですね。そして、時にはお父さんにも力一杯遊んでもらうとよいでしょう。

 第三に、子どもが落ち着いて熱中できる遊びや場所が、家の中にあるかも点検しましょう。お気に入りの絵本や、おもちゃはありますか。子どもは熱中できるものがあれば、落ち着いてひとり遊びをします。そのためには、子どもの遊ぶ場所が家の中にある必要があります。あまりにもおもちゃが多すぎたり、テレビがいつもついていたり、部屋が雑然としていては、それがストレス源になり子どもは気が散って熱中できません。

 次に、イヤイヤ期の子どもの扱い方です。
 イヤイヤ期は、子どもの意思が育ってきている時期です。まだ、自分の意思が言葉では十分には伝えられないので、「イヤ」「ダメ」などという簡単な言葉でおとなの行動を制止しているのです。子どもが「イヤ」といったら、必ず理由があるはずですから、「何を、どうしたいのか」、子どもが「何を言いたいのか」を理解しようという姿勢がおとなには必要です。もちろん、子どもの言うことを何でも許す必要はありません。だめなことについては、なぜ、子どもの主張が通せないかをよく説明しましょう。イヤイヤ期になると、親も自分の意思をしっかり主張して、子どもの意思と向き合うことが必要になります。