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食事と栄養・離乳食

Q. 10か月の女の子。食べむらや好き嫌いがあり、離乳食作りに悩んでいます。 (2019.8)

  • (妊娠週数・月齢)10か月

10か月の女の子です。離乳食で、噛む練習をさせるようになったころから食べる量が減り、ミルクも気分で拒否するようになりました。食べるときと食べないときのむらもあり、全体的に食べている量が少ないです。離乳食もいろいろなメニューを作って試してみますが、手の込んだものは好みません。パンやパスタは基本的にほぼ食べません。この月齢になると、いろいろなものを食べるようになると聞きますが、あまりその様子も見られません。野菜の茹でたものや、だしで味つけたものは食べるのですが、細かく小さく刻んだものしか食べてくれません。歯は8本しっかり生えています。噛む練習をさせたり、たくさん食べてもらうには、どんな離乳食を作ったらいいのでしょうか。

回答者: 太田百合子先生

 食べむらと中だるみの時期も重なり、噛むことに疲れて食べる量が減ったのかもしれません。前歯が8本生えていても、まだ噛みくだくことは難しいので、歯ぐきでつぶしたり噛める固さで、少しやわらかめに戻してあげましょう。

 パンは水分が少ないこと、パスタは弾力が強いことから1歳でも食べにくいものです。パンはフレンチトーストやスープに浸すとよいでしょう。パンがゆでもまだ十分です。パスタは、ゆで時間を長くしてみじん切りにし、ベビーフードのようにとろみのあるものと混ぜてあげてみてください。

 調味料を少し使い始めましょう。塩、しょうゆやみそ、油、マヨネーズなどを利用することで、角切りの野菜でもやわらかくなります。
 子どものためだけに手の込んだものを作る必要はありません。たとえば豚薄切り肉をひき肉に変えて豚汁を作ります。でき上がりの野菜等を取り分けて食べやすい大きさに切り、湯で薄めれば子ども用になります。角切りのじゃがいもやさつまいも、かぼちゃなどは、煮てマヨネーズであえるのもおすすめです。ツナ、ささ身、ゆで卵等を足すことでバリエーションにもなります。大人用は後で味を足します。

 自我の発達とともにこれからも食べむらや好き嫌いの自己主張がはっきりしてきます。精神面が発達していると思って、1回ごとの食べる量はあまり気にしないことです。1週間単位でだいたい食べていれば大丈夫です。