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食事と栄養・離乳食

Q. 1歳3か月。食事に集中できなくて離乳食が進まず、授乳回数が減りません。 (2020.9)

  • (妊娠週数・月齢)1歳3か月

1歳3か月の娘は、食事中に立って動き回り、テーブルに上ろうと足をかけるなどします。食事の準備を始めると、自分でエプロンを持ってくるのに、「ご飯は座って食べる」ということは理解してくれません。立たせないようにすると、立ちたくてかんしゃくを起こすこともあります。離乳食はモグモグ期が完了しておらず、あちこち動き回る娘を追っかけて食べさせている状況です。いつかご飯を夢中になって座って食べる日が来ると思っていましたが、まったく変わりません。母乳もやめておらず、授乳回数が変わらないため、むっちむちの体型をしています。どうしたらよいのでしょうか?

回答者: 太田百合子先生

 自己主張が始まって、元気なお子さんの様子が伝わってきます。この時期の子どもはだいたいこのようなものです。

 食事に集中しないのは、授乳量が多いために食事量を必要としていないためかもしれません。さらにおなかは満たされているのでじっとしていないし、何にでも興味があるので、自由に動いてしまうのでしょう。

 まずは、おなかが空くという感覚を作っていきましょう。生活リズムを整えることが大切なので、起床、食事、遊び、就寝などは決まった時間にし、同じ習慣を繰り返していきます。朝方の授乳を減らすには、一緒に早起きして、朝食をとるようにします。「いただきます」の挨拶から始めることで、食事の時間だと理解するようになります。「おいしいよ」などと声に出して誘いましょう。少しでもお座りできたら「えらいね」などとほめます。立ち上がるということなので、テーブルと椅子の高さが体に合っているか確かめてください。

 現在は、みじん切りなどの軟らかいものを食べているようですが、親が食べている食事を少量取り分けてみませんか。意外と食べるかもしれません。

 また、乳児が集まる施設などを利用すると少しは授乳間隔が長くなるかもしれません。

 食材を見せたり、匂いをかがせたり、一緒に洗ったりすると、五感によい刺激となり、興味を持つきっかけにもなります。調理の途中で味見をさせてもよいかもしれません。

 個人差が大きい時期なので、焦ることはありません。時期がきたらお乳も欲しがらなくなり、ちゃんと座って食べるようになるので、大目に見ながらいろいろな刺激で食に興味を持たせていきましょう。