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病気・予防接種

Q. 1歳3か月の娘。左の足裏の一部が地面に着きません。 (2022.1)

  • (妊娠週数・月齢)1歳3か月

1歳3か月になる娘がいます。1歳ころからつかまり立ち、つたい歩きをするようになりましたが、左足の外側の足の裏が地面に着きません。ネットで検索すると内反足っぽいなと思ったのですが、受診した先生からは「問題ない。とにかく足の裏を刺激するように」と言われました。問題ないということなので大丈夫だとは思いますが、内反足のようないまの足の状態で、ひとりで立つことができるようになるのか心配です。

回答者: 横田俊一郎先生

 先天性内反足は、足全体が内側に向いていて、足首が硬く正常に戻せない足の変形です。矯正や手術が必要な病気ですが、足の先が内側を向いた状態になるので、外側の足の裏が地面に着かないことはなく、むしろ内側の足の裏が着かないことになります。ご相談のお子さんは、これとは逆の「外反足」の可能性が高いと思われますので、外反足について解説することにします。

 外反足は外反扁平足とも言われ、立ったときに土踏まずがないために足首から下が外側にねじれたように見える状態を指しています。そのために、外側の足の裏が地面に着かないように見えるわけです。

 足の裏の筋肉が弱かったり、骨をつなぐ靭帯が弱かったりすることが原因ですが、歩き始めの子どもの多くは土踏まずができあがっていません。いわゆる扁平足の状態なのです。そして、歩き始めて筋力がついてくると次第に土踏まずができてきます。

 足の裏全体が地面に着かないくらい重度の外反扁平足の場合には、病院で足底板(インソール)や矯正用の靴を作ったりすることもありますが、軽度のものは自然に治っていきますので、治療の必要はありません。病院の先生が「問題ない。とにかく足の裏を刺激するように」と言われたのは、そのためだと思います。足の力をつけるためにも、いろいろな所をよく歩かせることが大切です。