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食事と栄養・離乳食

Q. 7か月の子。たびたび食後に吐き戻すことがあります。 (2022.6)

  • (妊娠週数・月齢)7か月

7か月の息子がおり、離乳食の二回食を進めています。炭水化物50g、野菜類30g、タンパク質15g、ヨーグルト35gの計130g程度を毎回完食します。気がかりなのは、離乳食を食べた後、遊んでいるときなどにたびたび吐き戻しがあることです。食事量を与え過ぎなのでしょうか? それとも何か病気の可能性がありますか? 離乳食以外は、母乳育児で授乳回数は1日5回、現在、体重は9.8kgです。

回答者: 横田俊一郎先生

 体重9.8kgは7か月のお子さんとしてはかなり大きい方です。これだけ見ても消化吸収に問題があったり、どこかに病気があったりするお子さんとは考えにくいと思います。

 厚生労働省が出している「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年)には、離乳中期(7~8か月)の目安として、穀類50~80g、野菜・果物20~30g、魚または肉10~15g、乳製品50~70gと示されていますので、食事の量はけっして多すぎるということはなさそうです。

 そうなると、どうして吐いているのかということが問題となります。ただし、吐いていても体重はきちんと増えているので、治療が必要な病気があるとは考えにくいです。

 嘔吐の原因として多いのは胃食道逆流という病気です。食道から胃に入ったものは、食道の入り口が弁のようになっているので、逆流しにくくなっています。乳児ではこの弁の作用が弱いために、おなかがいっぱいになると大人より吐きやすいということがあります。体重が増えないならば治療が必要ですが、そうでないのであれば、食後はすぐに横にさせずに起こしておく、食べる量を少し減らしてみる、というような対応で経過を見ていけばよいと思います。

 もう一つは、食事や授乳のときにたくさんの空気を飲み込んでいるために、ゲップが出るときに吐いてしまうという問題です。食べるときの速さ、授乳にかかる時間などを観察してみてください。早食いで丸呑みするようなときには空気を飲み込んでいることがあると思います。また、授乳時間が長いと、母乳が出なくなっても吸っているために空気を飲み込みやすくなります。食後や授乳後によく排気させることも有効かもしれません。

 以上のように大きな問題はないと考えますが、体重の経過、食べ方や飲み方の観察をよくして、どうしても嘔吐が改善しないようなら、小児科の先生の診察を受けるようにしてください。