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Q. 保育園で昼寝をしません。4歳の幼児も昼寝が必要でしょうか? (2025.3)

  • (妊娠週数・月齢)4歳

4歳の娘が保育園の昼寝の時間に寝ないようです。しかし昼寝の間は(2時間~2時間半)は、寝なくても布団にいないといけません。担任の先生に聞くと「心は休めていないかもしれませんが、布団に入ることで体は休めている」と言われました。また昼寝をしっかりしたり、30分ぐらい眠ったりする日もあるそうです。
友人に「保育園で昼寝をするように、朝早く起こせばいい」と言われたのですが、娘は遅くても夜8時半には布団に入り、朝は6時半~7時には起きるので、これ以上早く起こすのは難しいです。
自宅でも休日「眠れない」と言うので、最近は昼寝をしないことが多いのですが、寝ないと途中で疲れるようで、機嫌が悪くなるときもあります。そもそも昼寝は何歳まで必要でしょうか? 夜の睡眠時間は足りているのでしょうか? 乳幼児の睡眠の考え方、環境の整え方などありましたら教えてください。

回答者: 田中秀朋先生

 米国睡眠医学会の推奨によると、1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間の睡眠が適切とされています。同じ年齢でも必要な睡眠時間には3時間ほどの幅があり、個人差が大きいことがわかります。また、成長とともに必要な睡眠時間は徐々に短くなります。
 お子様が保育園で昼寝をしない理由として、以下の可能性が考えられます。
1.個人差:そもそも昼寝を必要としないタイプの子どもである。
2.体力があり余っている:あまり疲れておらず、遊びたい気持ちが強い。
3.夜の睡眠が十分:夜間の睡眠がしっかり取れているため、昼寝の必要がない。
4.昼寝の時間帯の違い:家庭と保育園で昼寝のタイミングが異なることで、眠りにくくなっている。
5.環境の変化:自宅では眠れるが、保育園の環境では眠りにくい。
6.健康上の問題:布団に横になると鼻がつまる、喘息症状が出るなど、眠りを妨げる要因がある。
 睡眠時間が足りているかどうかは、お子様の様子で判断できます。不機嫌になりやすい場合は、睡眠不足の可能性があります。夜の睡眠時間は現在10~10.5時間確保できていますが、それが不十分であれば昼寝で補うことが必要です。
 昼寝をしやすくするためには、昼寝前の過ごし方を工夫するとよいでしょう。昼寝の直前に興奮するような遊びをすると眠りにくくなるため、ボール遊びなどの激しい運動は避け、代わりに散歩やストレッチなど、ゆったりとした動きのある活動を取り入れるのがお勧めです。また、画面の光は覚醒を促してしまうため、昼寝前にはテレビやタブレットの使用を控え、刺激を減らすことが大切です。
 さらに、心を落ち着かせる環境作りも効果的です。たとえば、昼寝前に穏やかな音楽を流したり、絵本の読み聞かせをしたりすることで、自然と眠りにつきやすくなります。休日には、保育園の昼寝時間に合わせたスケジュールを組むと、よりスムーズに昼寝できるようになるかもしれません。食後に少し体を動かしたあと、静かな環境を整えて昼寝に誘導することで、無理なく習慣化できるでしょう。
 もし健康上の問題が考えられる場合は、小児科医に相談することをお勧めします。適切な治療で解決することもあります。
 私自身は年中組、年長組のときはほとんど昼寝ができず、いつも薄目をあけて周囲を観察していました。