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食事と栄養・離乳食

Q. 1歳6か月で体重15kg。母乳が大好きです。 (2025.5)

  • (妊娠週数・月齢)1歳6か月

1歳6か月の女の子を育てています。生まれたときは5,000g近くと大きく、体重はずっと増加していて1歳で10kg、いまは15kgあります。しかし離乳食は開始時から進みが悪く、食べムラがあります。母乳は大好きです。保育園の先生からは「おっぱいをやめて、ごはんを食べ出したらやせるよ」と言われました。
私自身、ストレスで食べてしまい太っています。私の食生活が母乳に影響していて、離乳食はあまり食べなくても、子どもの体重が増えていくのでしょうか? 親子で食生活を整えるにはどうしたらいいのか教えてください。

回答者: 太田百合子先生

 運動量が増えると皮下脂肪が減って、自然に体重増加は緩やかになっていくものですが、お子さんの場合は体重が15㎏あるので、歩行などはまだ活発ではないかもしれません。体重が多い子の場合は、暑いと喉が乾くたびに母乳を欲しがることもあります。薄着にしたり、扇風機やエアコンを上手に使うと動くようになったり、食べるようになることもあります。また、水や麦茶に慣らしていくとよいかもしれません。
 いままでの栄養相談の経験から言いますと、母乳が大好きすぎて食事をあまり欲しがらないお子さんはいるものです。それでもすくすく育っているので、あまり気にしすぎないことです。
 そうはいってもお母さん自身が何かを変えたいという気持ちがあるようですので、食生活の整え方をお伝えしたいと思います。
 この時期は、1日の規則的な生活リズムと3回の食事のリズムを大人が習慣にしていきます。保育園を利用されているので日中の生活リズムはある程度整っていると思われます。休日の過ごし方としては、広場の利用や公園などの散歩を取り入れます。親子共に気分転換になりますし、おなかがすいた状態で食事を食べる喜びをもたせることができるからです。
 食事は、大人と共に食卓について、大人がおいしそうに食べる様子を見せましょう。子どもの食べる量は気にしないで、食事に向かう気持ちを大切にしてください。「おいしいよ」「食べられたね」などと、誘ったり褒めたりすることで、食べる意欲をもたせます。食べムラは、食べたい、食べたくないなどの意志を伝えてくるということであり、大切な心の発達です。そんなときは、「かたいかな」「ごはんと混ぜてみようか」というように具体的な言葉に置き換えると、子どもは表現の仕方を学んでいきます。大人も子どもの気持ちがわかりやすくなります。
 また小皿にゆで野菜などのスティック状のものを置いて、手で触れたくなるようにしてみます。自然と食べ物にも興味をもつことができたり、自分で食べようとする意欲も増していきます。試みてもすぐに変わるものではありませんが、根気よく接していくことが大切です。
 お母さんの心の健康を考えると、子育てしながらの料理作りは大変ではありませんか。豚汁やポトフなどのスープ類は、大人も子どもも食べやすいものです。作り置きをしながら、材料を足したり、味つけを変えたりすれば飽きずに食べられるかもしれません。市販の総菜やレトルト、冷凍食品なども上手に利用していきましょう。
 食事でおなかと心も満たしていけるように、無理せずに手抜きもしていくとよいでしょう。