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発育・発達

Q. 幼児に遠視が多いとか。どんな症状のとき検査を受ける?  (2004.5)

 保健師として乳幼児の発達についてご相談を受けています。子どもの目のトラブルが気になっていたところ、先日、幼児に遠視が多いことを知りました。早期発見が大切とのことですが、子どもにどのような所見がある場合に遠視を疑って検査を勧めるべきでしょうか?また、何歳ごろから眼の検査は可能でしょうか。

回答者: 多田裕先生

 おなかの中で赤ちゃんの目は比較的早くできる部分ですが、視力が十分に出てくるまでには少し時間がかかります。生まれたばかりの赤ちゃんの視力は通常0.01〜0.02程度で、3歳頃に1.0程度、5〜6歳になってようやくほぼ正常な視力を獲得するとされています。

 赤ちゃんは発達の過程で軽い遠視であることが多いのですが、近視や乱視の赤ちゃんもいます。軽い遠視であっても発達の過程で正常になれば問題はありません。しかし、それが病的なもので視力に影響がある場合にはメガネをかけて矯正する必要があります。

 ただ、乳幼児期の子どもは、本人が不自由に気がつかないために異常を見極めるのは難しく、眼科専門ではない親や小児科医、保健師などが、遠視を正確に判断するのは困難でしょう。乳幼児の場合、遠視に特有の症状や所見もあまりないように思います。

 しかし遠視に限らず目に何らかの異常や疾患があると、子どもはものが見えにくいために、テレビを近くで見る、目を細めて見る、目が寄る、頭を傾げて見る、顎を引いて上目づかいに見る、非常にまぶしがる、目が揺れる、斜視がある、などの症状が現れます。また、周囲の大人が赤ちゃんの目を見て、瞳の色や大きさが左右で異なっている、目の焦点の合い方がおかしい、などのことから目の異常に気づくことがあります。そういう場合は、遠視や近視だけでなく、さまざまな目の疾患が潜んでいることがあるので、眼科専門医の診察を受けるよう勧めてください。

 眼科専門医による目の検査は、小さな赤ちゃんでも可能です。赤ちゃんの視力異常を放置すると、のちに治療を開始しても十分に視力が回復しないこともあるので、早めの受診を勧め、必要があれば小児眼科専門医に治療を受けるのがよいでしょう。

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